お歳暮を贈る時期は、関東と関西で異なりますが、大体12月初旬~12月末までです。お歳暮を贈る際、どんな相手に贈るべきか、商品にかける金額の相場、のしや送り状など絶対に知っておきたいお歳暮関係のマナーについてご説明します。
お歳暮とは?意味や由来
お歳暮は、「年の暮れ」、つまり年末を表す言葉でした。そして、毎年、年の暮れになると、日頃お世話になっている人へ、1年間の感謝の気持ちを込めて品物を贈る習慣ができ、やがて贈答品そのものや品物を贈る習慣を「お歳暮」と呼ぶようになります。
年末に品物を贈る習慣は、年越しに祖先の霊をまつる「御魂祭(みたままつり)」のために、お供え物を持ち寄ったり、贈ったりしたことのなごりとされています。
お中元との違い
お中元は、江戸時代頃から盆のお礼として親戚やお世話になった人に品物を贈る習慣が、現在の「お中元」の形となりました。7月上旬から7月15日頃までに贈る(地域によって差があります。)のが一般的です。
お中元もお歳暮も、日頃お世話になっている人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をするということは同じです。
お歳暮の時期が過ぎてしまったら?
万が一、お歳暮の時期が過ぎてしまった場合、「御年賀」や「寒中御見舞」(または「寒中御伺」など)に切り替えて贈るようにすれば大丈夫です。その際には、「御年賀」や「寒中御見舞」を使い分けるタイミングについて気をつけましょう。
どんな相手に贈るべき?贈ってはいけない相手とは?
お歳暮の目的は、お世話になった人にお礼やあいさつとして贈ることです。したがって、自分がお世話になったと思う人すべてに贈ってもいいのですが、一般的には、両親や義父母などの親戚、仲人、友人、恩師、会社の上司や同僚などがあげられます。
ただし、公的な立場にある人(学校の先生、公務員、議員・政治家など)には、品物を贈ることによって利害関係が生じるなどの不都合が起きる可能性があります。その場合はお歳暮を贈るのは控えましょう。
また、会社の上司や同僚、取引先などもお歳暮の贈り先の定番ですが、会社によっては社内のコンプライアンス上、または慣習上、贈答品の授受が禁止されている場合があります。会社関係の人に贈りたい場合は、事前に贈答品のルールについて確認しておくてください。
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